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    よろしく哀愁―ノゲイラVS田村の煽りVの曲って…

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      渋谷に勤めはじめて半年が経とうとしている。

      いろいろな意味でハードだった。うん、いろいろな意味で。
      数ヶ月は調べモノをする以外でネットをやる気力すらなかった。ましてや文章を書くことなんて…ようやくペースを保つことが出来かけてきたので、近況報告を兼ねて再びキーを叩き始めた次第。かなり久しぶりですが、今後ともよろしく。

      それまでフリー生活―――お気楽ではあるが、いつ仕事が切れるかもしれないというヒリヒリした精神状態に陥ることはなくなったにしても、宮仕えは宮仕えの苦労があるものである。

      刻一刻と状況が目まぐるしく変わる、毎日が『24』のようなタイトロープな会社だが、幸いなことに身近の仲間には恵まれた。彼らでなければ半年も持たなかったかもしれない。これで一人あたりの占有面積がもっと広く、大嫌いな“渋谷”という立地でなかったらもっと良かったのだが…

      ところで人間、仕事のストレスやらプレッシャーやらに苛まれはじめると、得てして現実逃避をしたがるものである。

      その矛先は酒であったり、博打であったり、女性ならスウィーツやらクラブ「愛」であったりするわけだが、これから益々お金がかかる時期に入る二歳児を抱える平社員とあっては、なかなかアル中への道は踏み出せず、かといって豪奢な遊びも出来るはずがない。

      せいぜい読書をしたりDVDを鑑賞するのが娯楽として関の山なのだが、じっくりゆっくりと楽しむ時間もなければ、睡眠時間を削ってまでそれらと戯れるような体力も、もはや無いのである。
      そんな現在、唯一許された娯楽は眠る時聴く音楽だけであろうか。

      ipodを携えて床に就く。そしてシャッフルをONにして眼を瞑る。

      たまに抜群の選曲が来た時は、「明日はいいことあるかな」なんて思ったりする(涙。
      プライマスとスネークマンショウとアタリ辺り(洒落)が続けさまに来た時はきっと悪夢を見ているのだろう―――どんな音楽が流れてこようとも、特に疲れている時はすぐ眠ってしまうのだけれど―――

      そんな日々を送る僕がいまどうしても手に入れたい曲があるのです。

      それは過日放送されたプライド31において、ノゲイラVS田村戦の試合前に流れた映像、通称“煽りVTR”で使われていた何とも哀愁漂うラテンのナンバー!あれはいったい誰の曲なんだ!

      ノゲイラが黄昏時のリオの海から浜に上がってくるんです!そんな情景と彼の置かれている状況にばっちりハマッていて、おしっこちびるくらいカッコ良かった。

      大衆向けに作られたものに使用されるのであるから、かなり有名な人の楽曲なんだろうけど、そっちの音楽を全く聴かないのでまるで見当がつかず困っています。

      ネットで調べても皆目分からず、フジテレビに問い合わせたら「担当者がいないんで(ウソつきッ!)分からない」の一点張り。

      嗚呼ッ、知りたい!欲しい!
      どなたか知りませんか?


      ドンキー * 雑感 * 01:49 * comments(0) * trackbacks(8) * -

      <エピローグ>はじめ「バイオハザード」、なか「シャイニング」

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        2日目の帰りの移動中、僕は「実はねぇ、見ちゃったんだよ」とこの話を初めて口に出そうと試みた。明日はもうあの場所で撮影は行わない。そんな解放感からの衝動であった。

        すると、「ええッ!」という大げさな声とともに、かの女性スタッフが「私も見た!」と口走ったのだ。

        まだ“どこで何を見た”ということまで話していないのだ。しかし彼女の胸裏にあるものは、当然のように“それ”であるらしかった。

        僕は自分の話の腰を折られたことをすっかり忘れて、反射的に「どこで!?」と聞き返した。なんだか嫌な予感がしたのだ。

        そして僕は彼女の言葉に言葉を失った。

        なんと彼女も全く同じ場所で見たというのだ―――しかも女の子を!

        これまで何故か平静を保ってこられたが、この証言にはさすがに動揺した。見る見るうちに体中が粟立ってしまった…

        宿舎に帰り、翌日以降のスケジュール調整の結果、翌3日目も廃ホテルに行くハメになってしまった。ただし屋内での撮影はなく、午前中の屋上でのオープン撮影のみということであった。

        かの女性スタッフはグッタリ来ていたが、終わったらすぐに完全撤収できるということもあり、僕は比較的リラックスして望むことができた。というか、半ば開き直りである。だってもう確実に“居る”んだもん。

        翌3日目も暴力的な晴天。すっかり日焼けした腕が痛くてしかたない。

        やがて滞りなくこのホテル最後のシーンの撮影が終った。もう明日は来ない!ということを考えるとちょっとは寂しさを覚えるものであろうが、そんな想いはまったくなく、意気揚々と撤収作業を進めた。
        本来であったら全て車に詰め込むべきだが、近辺でのロケが控えているので、とりあえず一箇所にまとめて入り口付近にそのまま置かせてもらい、帰り際に取りに来ることになった。結局また来るのか…

        そんな折、あるスタッフから妙な話を聞いた。

        「さっき管理人さんから言われたんだけど、5階の非常扉って開けた?」
        「いや、非常扉そのものを知らなかったす」
        「なんかね、さっき管理人さんが見回っていたら開いてるからビックリしちゃたんだって」
        「はぁ…」
        「なんでも、その扉は錆びがものすごくて、どうやっても開かないはずだったのに今日になって開いてるから、どうやって開けたんだ、と」
        「……」

        “この建物は普通ではない”ことを裏付ける証言がまたひとつ出てしまった。

        この手の話は実はもっとある。
        例えばあの廊下にポツンと置かれている金庫。昨日までひとつだったのに、今日は二段に重なっている、とか、1階ロビーの脇にはおみやげ売り場があるのだが、その売り場に無造作に置き捨ててあるディスプレイ用の台。よく饅頭などのお土産が平積みされているあれである。それらが、今日はなぜか均一に立てかけられてた、とか…

        いずれも管理人のおじいちゃんがひとりでやった“イタズラ”にしては、かなりの重労働である。本当にそうであったら腹がよじれるほど面白いのであるが、もしそうであるならば、そのあたりへの我々への「ネタフリ」も頻繁に行ってくるであろう。いやいや、そもそも彼にそんな趣味はないはずだ。

        さらに、ある。

        この日の午後の町の一角で撮影。ちょうど小高い山の上にあるこのホテルが正面に見える場所でのことであった。

        無事そこでのシーンが終わり、僕らが撤収しているとヘアメイクさんが話しかけてきた。

        「今さ、ホテルの5階を駆け抜ける人影を見ちゃった!」
        「もう〜、どうせ管理人さんでしょう」
        「違う違う!おじいちゃんじゃない!半端じゃないスピードだったんだから!」

        これで3人目の目撃者が現れたわけである。

        連日の目撃譚に、開かずの非常扉、移動する金庫や勝手に立てかけられる台…やがて一連の不可思議な現象の輪郭を鮮明にさせた最終的な証言が出た。

        ここはやはり……焼失していたのだ!

        ただしそれは我々が使用させてもらった建物が作られる前の話。
        そこにはやはりホテルがあったそうである。火事を出したのは現在廃墟になっているものの先代の建物である。

        どんな規模の火災であったのか、何人の宿泊客、従業員が犠牲になったのかは分からなかったが、僕がこのホテルを初めて訪れた時に得た感覚―――火事になったら大変な場所だ―――という感覚は、当たらずとも遠からずであった訳である。

        建物の規模から云っても、再建したホテルはかなりうまくいったのであろう。どうやら建て増ししたような雰囲気があると先に述べたが、ともするとあの5階の様子が4階までとガラリと変わるのは、フロアごと建て増しした可能性すらある。そんなことができるかどうかも分からないのだが、そうでもなければ、あの構造はやはりおかしすぎるのだ。

        ともあれ、解せないのは、一度火事を出しておきながら、改めて建設した建物が死角だらけの安全性に乏しい作りであるということだ。当時の事情がわからないためこれはなんとも言えないのだが…

        この田舎町での全ての撮影が終了し、今度こそ本当にこの廃墟ともお別れする時が来た。陽が完全に落ちないうちにとっとと機材を車に詰め込んで、適当に忘れ物がないかを見て回った。もちろん2階より上には行かない。もう行かない。

        最後に管理人さんに挨拶をしようと見渡すと、さっきまでその辺にいたはずなのに姿が見当たらない。僕はロビーの下手にあるフロントであった場所の奥、もとは応接室だったらしき部屋を訪れた。そこは現在は管理人さんの詰め所のような存在になっている。ちなみにここには電気がきており、「どうせならここで寝泊まりすりゃいいのに」と思わせるような部屋だ。

        管理人さんはいなかったが、何気なくやった視線の先に興味深いものを見つけた。それはこのホテルが再建した時、グランドオープンの時に撮ったものらしき、古びた数点の写真だった。

        ポマードできっちりと頭髪を分けた支配人らしき人物のうれしそうな顔。忙しく立ち働く従業員の姿。そしてこのエントランス前で撮られた、おそらく全ての従業員が並んだ集合写真。

        どの写真からも当時の熱気が伝わってくる。しかしその熱気は一瞬で過ぎ去り、郷愁と寂しさが僕の胸を覆いつくす。

        そこで管理人のおじいちゃんが「昔はよかった…」なんて背後から話しかけてきたら、とってもきれいな終わり方ができるのだが、もちろんそんなこはなく、今日中に東京へ戻らなければならないことを思い出した僕は、いそいそと引き返した。

        どこに行っていたのか、おじいちゃんが現れた時はすでに出発する間際。僕らスタッフは会釈をする程度の簡単な別れとなってしまった。

        帰路、僕が乗ったスタッフ車両では、この3日間の撮影を振り返る話で盛り上がっていた。あのシーンはどうだったとか、あのロケーションはこうだったとか、一通り話しが終わるとみな貝になってしまったように黙りこくる。僕は寝息をたてる他のスタッフに少しだけ遠慮しながら、運転をしているスタッフと小さい声で会話を続けた。

        他愛もない会話を続けていく内に、我々の頭上を通り過ぎていく青い標識、地名が書かれている簡易的な地図の話になった。

        「あの地名の漢字さ、実は俺らは読んでいないだって」
        「…なんとなく判断してるってこと?」
        「そう。文字の形で例えば「渋谷」とか「新宿」って判断してるんだって」

        考えてみれば、電車の駅の表示や商業看板を見る時だって、我々は逐一、一字一句を読んではいないのだろう。しかし「有楽町」と「秋葉原」を間違えることはまずないし、完全に勘違いでもしていない限り「目白」と「目黒」も間違えることはない気がする。

        不案内な土地の地名が書かれた標識は確りと確認するだろうが、何度も何度もアルファベッドの綴りを確認するようにはしないはずだ。

        僕はもともと人の顔と名前を覚えるのが苦手な性質で、よほど印象に残らない限り、1回会った程度ではちょっと難しいな、という時があるが、そんな緊張感のないヤツの話を差し引いたとしても、道路の看板に限らず、人間は概ね、確りと“モノを見ていない”のかもしれない。

        そういえば、あの管理人のおじいちゃんを間違えた時も、目の前にいる人物の特徴をこと細かに観察したわけではなく、「おじいちゃん」という全体のフォルムで見ていたから、バカみたいな勘違いを起こしたのだった。

        だとすれば、眼前にある対象の情報の欠如を補うのが、脳に蓄積されている「記憶」であり、その断片的なデータが絶妙に結びついて、対象物のおぼろげなフォルムの輪郭を鮮明にしてくれているのだ。

        しかし人間は「思い込み」というものをする動物であり、厄介なことにその傾向が激しい者もいたりする。そういう性質ではないにしろ、置かれた環境の影響で一時的にそうなることもあるであろう。

        不気味な場所でありもしないモノを見るケースは、大概がこんな結果に因るものかもしれない。限りなく人の形をした何かを見て、もしくは全然かけ離れているのも関わらず、それを「人間」つまり「幽霊」であると、脳内で強引に結びつけてしまう。

        僕が見た青白い光を放つ少女も、案外そんなものであったのかもしれない。そこに人の形に近いものは全くなく、ましてや青白い光を放つものなど一切なかったのだが…





        映画の方はその後予定されていた都内での撮影も終了し、無事にクランクアップした。数件の不可思議な現象は確かにありはしたが、こういった話について回るその後の怪奇現象など現在まで微塵もない。

        僕は確信したことがある。

        世間で「幽霊」と呼ばれるものは確実に存在する。
        しかし彼ら彼女らは、やはり生身の人間に対して何かを施そうとする者たちでは決してない。

        しかし―――

        生身の人間がそうであるように、何かしらの危害を受けたり、不愉快なことをされたりしたら、彼ら彼女らもそれなりのリアクションを起こすのだ。しかしそれは憑りつくだの呪い殺すだのといった物騒なものではなく、なかしらのサインのようなものでしかないのではないか。

        「自分が死んだことが信じられなくて、寂しさのあまり人に憑りつく」
        「ここで事故死したため、通る者を道連れにしようと呪う」

        という幽霊の数よりも、我々の身近にいる

        「自分が受け入れられない寂しさのあまり、人に迷惑をかける人間」
        「自分の失敗を棚に上げて、全て人のせいにする嫌な性格の人間」

        のような煮ても焼いても食えない輩の数の方が、どう考えても遥かに勝っている。

        そいつらは度を過ぎると本当に生身の人間を殺すことだってあるんだから、やはり生身の人間の方が恐ろしいのだ。彼らは自らの欲望の為に、自分を貶め、他人を傷つける。自らの願いが成就しないことを、遍く人のせいにする結果である。

        果たして「幽霊」と呼ばれる存在に、そんな身勝手な動機があるのであろうか。彼らがもし、自らの境遇に不満を持って、現世にありあまる未練を持ち続けているのであれば、その不満をぶつけるべきは、通りすがりの人間ではなく、生命を失ったきっかけをつくった当事者の人間か、もしくは神か仏にであろう。

        「幽霊」と呼ばれる存在は、身勝手にあたり構わず他者に迷惑をかけない。総括すれば、あの青白い光につつまれた少女の無機質なたたずまいからは、そんなことを感じた。

        彼女の無機質で粘着力のない姿は、すなわち「欲」がないためなのだと僕は思う。目と閉じて思い浮かべれば、すぐに瞼の裏に蘇るあの光景。
        よくよく考えてみれば、あの姿は―――

        ―――美しかった。

        一方、欲だけで己の有機体を形作っている人間の、さも浅ましき姿たるや…眼を被いたくなる光景は、おそらくこの世にこそあるのだ。

        <了>
        ドンキー * the news * 01:15 * comments(6) * trackbacks(0) * -

        <第5話>はじめ『バイオ・ハザード』、なか『シャイニング』

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          人間の視覚認識など曖昧なものである。

          そこにあるものを視神経が捉え、脳の側では途方もない記憶の倉庫から様々なデータをロードする。そしてそれが“おそらく”椅子であるとか、コーヒーカップであるとかいう裁量を下す訳だ。

          それが椅子であり、クマちゃんのコーヒーカップである根拠とは、そんなものでしかない。我々は「それは限りなく椅子というものに近いものです」という認識のレヴェルで日常を送っている。

          よってあまりに突拍子もない、未知で桁外れのものは、視覚が捉えても、脳の側でそれが何かを決めることができず、結果として“見えない”という状態をも引き起こすらしい。

          当初はコンキスタドール達を最悪な連中と思っていなかったラテンアメリカの人々は、仰々しい格好をした異邦人に気さくに「どうやってここへ来た?」と聞き、征服者達は自分達を乗せてきた大きな帆船を指差した。しかし、現地の人々には、目の前に堂々と停泊する帆船が終ぞ見えなかった、という話がある。

          彼らが使う船というのは、せいぜい沖に漁に出るくらいのカヌーのような船。つまり大航海ができるほどの巨大な船を見たことが無いし、彼らの歴史上(=記憶)にそんな存在はないのだ。

          だから“見えなかった”というお話である。

          真偽のほどは別として、人間の視覚の曖昧さを物語るエピソードには違いない。

          さて―――、あるものが見えないということがあるのなら、ないものが見えるということもある。どちらかと云えば、こちらの方が馴染みが深いかもしれない。即ち「幻覚」である。

          この幻覚という名の映像も、要は脳が命令を出して我々に認識させている。その要因は自律神経をはじめ心神喪失状態や薬物の摂取による、一時的なアクシデントである場合が多いが、一方で全く素面の状態でも見ることのある「白昼夢」というものも存在する。

          「白昼夢」を見た時の人間の状態というものは、これもごく瞬間的な心神喪失の状態であったと考えるのが妥当であると思うが、自分の経験に照らし合わせてみると、なかなかそうは言い切れないのだ。

          自分がその「女の子」を見た時は完全に素面だったし、意識もしっかりしていた。

          管理人のおじいさんに用意してもらったトイレ、それは彼がこの廃墟で寝泊まりしている部屋のトイレであった。つまり元は客室であったところ。

          ロビーの階段を上った上がり口の目の前にある部屋だから、おそらく一番使いやすい部屋なのだが、このフロアには例の気持ち悪いオレンジ色をした大宴会場わきの廊下があるし、スナック「マーガレット(仮称)」への通り道でもある。最悪の場所ではないが、最善とも言い難い。

          僕が尿意を催してその部屋に向かったのは、たしかまだ昼前である。
          階段まわりに窓が無いので、暗いことは暗いのだが、宴会場の方からの光が僅かに入ってきており、トイレのある部屋は扉が開けられて室内は電気をつけてもらっているので、不自由を感じる、という程ではなかった。

          階段を上り、溜息のひとつでもつこうか、と思った瞬間、僕の全身に、これまで感じたことの無い緊張感が走ったのだ。先ほどから何度か行き来をしている場所のはずなのに、一瞬にして異空間、それもあまり歓迎できない空間に入り込んだような気配を感じた。

          防衛本能というやつなのであろうか。僕はトイレを止めて、もとに戻ろうとした。階段を上りきる最後の右足の一歩を半時計周りに進めて、階段を降りようとしたのだ。その振り返った刹那、ちょうど大宴会場への廊下の手前、妙なクランク型になった曲がり角の前に、その女の子はいた。

          女の子は直立不動でこちらを向いていた。

          輪郭が白で、からだ全体は青白い光を発している。
          まるでホログラム映像を見るような感じだったが立体感はなく、限りなく平面に近かった。
          ボウッと光を発しているので、体の部分の境界が曖昧であった。
          よって、きちんと2本の足で立っていたかどうかは曖昧なのだが、浮いているような感じは全くなかったし、印象としてはしっかりと立っている気がする。
          顔の部分はかなり発光していて、より輪郭や境界が曖昧であった。
          したがって表情を窺い知ることは出来なかったが、どういうわけか、これは女の子だ、ということに疑いの余地がない感覚を得た。

          僕は「おおッ!」と驚きの声を上げてしまった。

          不思議なのが、驚きの声は腹の底から叫ぶでもなく、いないと思っていた部屋に人がいた、程度のものであったことだ。自分の属性はしかと把握しているつもりなのだが、幽霊などを見たら、僕は間違いなく情けない声を上げるタイプだ。

          それが「おおッ!いたの?」という感じだったから、自分でも不思議で仕方がない。

          これまで生きて来た中で、最もありえない状況にあるはずなのに、やたらと冷静だった。それはきっと、彼女が、いわゆる“怖い”要素を持っていなかったからだと思う。

          悪意も無ければ敵意も無い。そして僕が鈍感だったせいもあるのかもしれないが、こういった話に必ずついてまわる「なにかを訴えたかった」といったような気配も微塵も感じられなかった。

          ただ、そこに居た。

          それ以上の表現ができないくらいに、粘着性のない存在であった。

          僕は体の慣性に任せて、そのまま階段を下り、そのまま作業に戻った。

          「ここで僕が大騒ぎをしてしまえば、撮影にどんな影響が出るかわかったもんではない。ここの撮影が終わるまで黙っていよう」

          などという立派な想いから出た行動ではないのだ。
          何故か、何事もなかったように仕事を続けたのだった。

          その日は、後に何回か彼女が立っていた場所に行くことになった。
          腰が抜けるほどの恐怖や、もう絶対行きたくないッ!という思いを味わったわけではなかったものの、やはりあまり気乗りはしない。

          ある程度覚悟を決めて階段を上るのだが、彼女が2度と現れることはなく、またそういった気配も感じることはなかった。

          そして、ここで予定されていた2日間の撮影が終わった。

          <続く>
          ドンキー * the news * 01:07 * comments(0) * trackbacks(0) * -

          <第4話>はじめ『バイオ・ハザード』、なか『シャイニング』

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            ひととおり急場のロケハンが終わり、ホテル内でのどの場所を使うかという当たりもついた。我々はとりあえず必要な機材を搬入するために、一度外に出た。
            さっきまで息の詰まるような感覚にとらわれていたが、外に出てしまえば、静かな丘の上。太陽は遠慮なし照り付けてくるが、深呼吸できることがたまらなくうれしい。

            さて今回一発目の撮影は、予定通り、この廃墟に主人公の高校生が忍び込むというシーンを撮ることになった。

            キャストを集めて段取りを組んでいると、なぜだか次から次へと地元の人間らしき人が車でやってくる。

            チラチラこちらを見ながら、今回のロケをコーディネイトしている「半分地元」のスタッフと話をして、そして心なしか肩を落として去っていく。

            誰からか聞いたのであろう。
            東京から映画のロケ隊が来た、ということで物珍しさから立ち寄るのだ。
            残念そうに去ってくのは、有名俳優などひとりも出ていない現場であるからであろうか。

            監督は劇場公開作品を手がけた経験のあるプロだし、技術陣も経験の豊かな人材が揃っている。しかし、映画と聞いて普通の人が想像するのものは、大所帯でひとりやふたり、顔の知られている俳優が出ている、というものであろう。

            第三者の資本が全く介在しない自主製作とは云え、学生が撮るようなものとはケタ違いの予算と規模だが、例えば美術と衣装が兼任していたり、僕も照明助手という立場で参加させてもらったが、実際は助監督的な動きや、制作周りの仕事もこなさなければならないというのが実情である。個人の仕事量としては大変なものだが、他方、ギスギスした雰囲気もなくアットホームな現場という面もあり、僕は楽しく仕事をさせてもらったが、見物にきた人はやや肩透かしであったことだろう。

            さて、ひとしきりギャラリー達が去ったところで、ようやく本番に取り掛かろうとしていた時、またもや軽トラックがやって来たのであった。
            この軽トラ、ローギア・アクセルベタ踏みという状態でやってきて横柄に車を止めたことからも、先ほどの車とは違う、何かしら尋常ではない空気であることは容易に感じ取れた。

            よく見れば、軽トラの運転手は先ほど所在なさげにこのホテルの門扉を開いてくれた管理人ではないか。いつの間にここから出て行ったのであろう。しかもかなり興奮した面持ちである。

            管理人、やおら窓から顔を突き出してこう叫んだ。

            「おめぇら、ここで何やってんだよぉ!」

            ええぇ!な、何って、さっきここに撮影に来たことを伝えたら建物の中に招き入れてくれたじゃないですか…い、いったいどうしちゃったんです・・・・・・!あッ!

            僕は理解し、そして戦慄した。

            ―――この老人は気が触れている!

            不気味に聳え立つ廃墟に正気を失った老人。ホラー映画の出だしとしては充分なお膳立てである。いや、今回撮る映画は青春ものではなかったか?

            慌ててコーディネイターとプロデューサーが老人のもとに駆け寄った。
            僕は老人の一挙手一投足を見守った。スティーヴン・キングだったら、この老人に何と言わせるであろうか?デヴィッド・リンチならどんな演出をつけるであろうか?一時的に恐怖と不条理の世界にドップリとトリップした僕の脳裏で、微かに聞こえるのは、辛うじて冷静でいる僕の「いや、これ青春ものだってば」という自答。

            そうなのだ。
            子供と老人はよく見分けがつかないことがある。ましてや田舎のおじいちゃんに至っては、その傾向が顕著である。
            この喚き散らしている老人は、よくよく見ればさきほど我々を迎え入れてくれた老人とは別人ではないか。

            どうやらこの老人こそ、この廃ホテルの管理人であるのだ。
            最初にロケハンに来た時の管理人、そして朝僕らを迎え入れた管理人、そしてこのご老体…いった何人管理人がいるんだ!という気もするが、後にずっとこの老人がいた経緯を踏まえると、やはり正規の管理人はこの方なのであろう。

            事前に撮影の許可は申請してOKが出ていたはずなのに、人を介しての申請であったので、どこかで伝達が滞ってしまい、この老人の耳に入っていなかったらしい。ちなみに最初に我々が出会った老人は、代理で来ていた人で彼の友達。どおりで状況がわかっていなそうな顔をしていたわけだ。その友達からの連絡で、この“正・管理人”は「ただ事じゃねぇ」とすっ飛んで来たらしい。

            やがて関係者への何本かの電話を済ませた後、事態は収束に向かった。まだ話は続いているが、遠目から見ても老人の顔にも度々笑みが見えるようになった。

            我々は撮影を急がねばならない。

            外のシーンを撮り終えて、さあとうとうホテル内だという頃には、管理人の老人もだいぶ馴染んできた。一見強面だが、意外と話好きらしい。好々爺とまでは行かぬまでも、話せばなかなか気さくなおじいちゃんであった。

            結局この廃ホテルでの撮影は伸びに伸び、結局3日間通うことになったのだが、嫌な顔ひとつせず、快く撮影に協力してくれたおじいちゃんには感謝しなくてはならない。
            もともと映画が好きなのか、単にひと恋しかっただけなのか、この老人はずっと撮影を見学していた。それどころか、最後の方には主演の役者を呼び捨てに捕まえて、延々世間話をするなど、すっかりスタッフの一員になっていた。

            僕らは演者と違い基本的に待ちがない上、先述した通り、ひとり何役もこなさなければいけない状態だったので、老人と世間話に興じる暇はなかったのだが、僕が電源のありかを探していた際に少しだけ話す機会があった。その際の会話の内容に驚愕の事実が含まれていた。

            「ああ、電源はそこ、そう。あとね、トイレなんだけどさ、俺が寝てる部屋しか水がこないから、そこ使ってよ。2階の上がり口の部屋ね。ずっと電気つけておくからさ」



            俺が寝てる部屋
            俺が寝てる部屋
            俺が寝てる部屋
            俺が寝てる部屋



            あんたぁ!ここに住んでるのかよぉぉぉぉッ!

            ダメだダメだ!
            やはりこの老人は正気ではない!

            ここにひとりで泊まった翌日の自分の姿を想像するに、結果はふたつしかない。発狂して完全にイカれてしまうか、もしくはあらゆるダイエット方法もブッちぎる驚異の体重ロスである。どの道入院は必至であろう。

            日焼けした肌がいかにも健康そうなこの老人は、この廃墟において、常人なら絶えられないであろう夜を屁の河童といわんばかりに幾夜も過ごしているのだ。何故平気でいられるのか?それは、この老人がすでに狂っているからだ!

            ひと気のない廃ホテル、気味の悪い廊下、そしてそこに寝泊まりする気の触れた老人…季節は違えど、これはまさにリアル“シャイニング”の世界じゃないか!

            僕はこの老人がいつ変容するか心配で仕方なかった。興味深そうに役者の演技を見守るその表情が、いつ「あい〜ん」になるのか、いったい手斧はどこに隠してあるのか…いや日本人だから、やはり懐中電灯2本差しの『八つ墓村』の要蔵か…うわぁ、マジ怖ぇ

            そんな僕の秘めたる危惧を余所に、撮影は進行していく。
            それと比例するがごとくおじいちゃんは、よりフレンドリーになり、より我々に協力的になっていく。

            結局、おじいちゃんが何故この廃ホテルの管理人をしているのかは、知ることができなかった。かなり打ち解けた話をしているように見えたプロデューサーも、建物内のもろい箇所や使って良いものなどの話に終止していたようで、おじいちゃんのプロフィールに関しては、特に聞かなかったようだ。

            当然ながら、おじいちゃんの過去のことなど知る由もない。

            しかし彼は長い人生の道程で様々な経験をしてきたことであろう。修羅場も潜ってきたことだろう。もしかしたら戦争にも行ったのかもしれない。

            確かに地元の悪ガキや、近郊から「肝試し」に来る、金は無いが暇と精力ならありあまっている若者達にとって、この場所はある種“人気スポット”になる要素を充分持っている。そういう連中が頻繁に出入りするようになれば、自然、この近隣の治安は悪くなり、ゴミを持ち帰るはずもない彼らによって、どんどんと汚され荒されていくであろう。

            もしかしたら、おじいちゃんは、そういう状況にさせないために体を張ってここで番をしているのかもしれない。ひとえに地元を愛する心から。

            いや―――ともすれば、おじいちゃんは昔ここで働いていたのかも…

            そんなことを考えていたら、この黴臭くてむさ苦しくて、情緒を掻き乱すようなデザインのこの建物が、ふいに愛しくなってきた。

            すでに王亡く朽ち果てた城を守り続ける門番の話。

            いつかジェラルド・カーシュ風にこんな短編を書いてみたいと思った。

            汗だくになりながら働く一方で、そんなロマンティックでヒロイックな妄想に耽っている僕の五感を一瞬にして張り詰めさせた瞬間は、この直後に起こった。

            おじいちゃんが用意してくれたトイレで用を足そうと、2階を目指しロビーの奥に構える階段を上り、その上がり口にある部屋に入ろうとした瞬間―――それは、居た。

            確かにそこに居た。


            <続く>
            ドンキー * the news * 06:24 * comments(5) * trackbacks(1) * -

            <第3話>はじめ『バイオ・ハザード』、なか『シャイニング』

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              1階から2階へあがるルートは、ロビーにあるメインの階段のみ。その階段は4階まで続いている。ロビーが建物の中心に位置しているとすると、その階段は正にこのホテルの脊柱である。その脊柱の両脇に伸びるように客室が広がっており、ロビーへの入り口、つまりメインエントランスを舞台の中心とすると、上手には客室の他に、大宴会場やスナック「マーガレット(仮称)」または卓球やゲーム機が置かれていたと思しき遊戯場、そして大浴場などの施設がある。一方下手は客室のみだ。

              実際に内部を見渡すと、上手のフロアは、気色悪いオレンジ色の廊下や不自然な入り方をしなければならない不穏なスナックなどはあれども、なんとか入って行くことが出来る空気がある。

              ところが下手の客室のみのフロアは、明らかに雰囲気が違う。それは外光がほとんど入っていないからかもしれないが、何と言うか、背中を向けるのに抵抗を感じるのだ。

              その上、どこの階の廊下においても、なぜか廊下の真ん中あたりにポツンと金庫やイスが置かれているのだ。メインの階段から見たときの、それらの位置、つまり距離感は遠からず近からずであり、絶妙に恐怖感を煽る格好になっている。誰が何のために置いたのかは知らないが、とにかく計算されたような構図であった。

              メインの階段は4階まで続いていると言った。
              このホテルは5階建てではなかったか?確かに、このホテルは5階建なのだ。しかし、メインの階段は何故か4階までで、4階から5階へは少し離れたところにある中途半端な10段くらいの階段を上ることになるのだ。

              よくデパートなどで出くわす“中2階”“中3階”といった具合なのであるが、最上階にそれを採用するのもなんとなく腑に落ちない感があるので、ここは5階と目させて頂く。

              その中途半端な階段を上り最上階「5階」にたどり着くと、今度はロビーなどに敷かれていた青い絨毯とはまだ別の、真っ青な廊下が伸びており、その先にはまたもや10段にも満たない階段がある。その階段を上ると、またもや遊戯場があり、その部屋から屋上へ出られる格好になっている。つまりその遊戯場は正確には6階であり、屋上と同じ高さにあるのだ。

              屋上はこのホテルが稼動していた時はおそらく立ち入り禁止だったのであろう。簡単な鉄柵が施されているのみで、その鉄柵もだいぶ痛んでおり、所々朽ち果てて、ましてや欠け落ちている箇所すらある。

              この屋上ではかなりのシーンを撮ることになるので、炎天下の撮影ということも相まって、細心の注意を持って励まなくてならないであろう。

              要は建物の端まで近づかなければいいのであるが、聞きかじっただけでも、映画の現場の事故は「なんでこんなところで…」という類のものが多い。いや、事故というものは、交通事故でもなんでも、多くがそういう環境で起きるのかもしれない。
              ましてやここは、何かが起これば、その原因にしたい要素がたくさんある場所なのだ。

              そんなことを考えながら、そろそろ照明機材の搬入もしなくてはならないので、来たルートを逆さに帰って行った。道すがら思ったことは、このホテルにはなんと「死角」が多いことか、ということである。

              正しくは「6階」であったこの遊戯場の入り口からは、10段くらいの階段を下りなければ5階の真っ青は廊下は見渡せず、その廊下すら、もともと中途半端な階段を上ってたどり着くわけであるから、逆からもその階段を上らない限り、この廊下を見渡すことができないのだ。

              さらに、このホテルの通路の角は、素直な直角が殆どなく、所謂「クランク型」になっているため、離れたところから角の向こうを覗き込むことができない。この仕組みには、後にモノを運ぶ際など、ひとりでこのホテル内をうろちょろしなくてはならない時に、たまらないストレスとなった。

              おそらく、プライベートな時間を満喫させるために、従業員や他の客の眼に触れることを避けることを目的とした粋な造りなのだろう。

              これがなんとも趣のある平屋の料亭だったら、その演出に感嘆するところであるが、これだけ大きなホテル、しかも現在は廃墟となってしまった場所では、「その辻の先には何が潜んでいるかわからない…」といった恐怖心を煽るための「お化け屋敷」が使う演出にしか感じられない。

              これだけ階段があり、一筋縄ではいかない通路で満たされた空間は、非常時の混乱も容易に想定できる。とくにお年寄りや子供が火災などに巻き込まれた際には…

              大型のホテルの災害としては前代未聞の犠牲者を出した「ホテルニュージャパン」の火災。
              煙と迫り来る炎に耐え切れず、窓から飛び降りた客の姿は、テレビというものを意識して間もない、当時小学3年生だった僕の脳裏にいまだ焼きついている。

              幸い、と云うか、ざっと見渡しても、火災どころか小火があったような形跡もないので、僕の考えは杞憂に過ぎなかったのであるが、その安堵が意外なかたちで裏切られることになることを、この時僕はまだ知らなかった。

              <続く>
              ドンキー * the news * 01:19 * comments(1) * trackbacks(0) * -

              <第2話>はじめ『バイオ・ハザード』、なか『シャイニング』

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                早朝からの撮影を予定していいたため、前夜にマエノリした我々撮影隊一行。

                朝6:30の宿舎出発にもかかわらず、現地に着いたのが前夜の午前3:00という、なんとも先の思いやられる船出ではあったが、早朝の澄み切った青空とめったに味わえない広葉樹の香りが交じった新鮮な空気のおかげで、寝覚めはバッチリだった(実は寝てない)。

                初日の殆どは、例の廃墟でのシュート。

                国道を折れ、海岸線をしばらく走った丘の上にその建物はあった。

                この廃墟、実は数年前まで稼動していたホテルなのだ。

                後に町へ降りて辺りを見渡した時にわかったことであるが、このホテルは、小高い丘の上にあるせいか必ず眼に入る。どこからでも見える、ということは、それだけ有力なホテルであった、というわけである。

                しかし、今僕の眼前に聳え立っている建物は、勢いを誇った昔日の面影は微塵もなく、経済的に困窮して立ち往生した病院にしか見えない。そう、どちらかと云えば、もとは病院でした、という方がしっくりくるのである。華やかさが一切ないのだ。

                さて、明らかに正面入り口に来てみたものの、どうやって中に入っていいかがわからない。ロケハンをしたプロデューサーと監督も「あん時は管理人が一緒だったからなぁ」と困惑気味の表情。

                その時―――

                正面入り口横の非常用扉が開いたのだ!
                中には誰もいないはずなのに…

                というのは嘘で、管理人さんが所在なさげに迎え入れてくれたのだった。

                ロケハン当日はもう陽が落ちかけていたらしく、朝〜昼までの陽の入り方、明るさを改めて知りたいとのことで、早速ホテルの中を見て歩くことにした。

                ホテルは5階建て。あとから建て増したようなフロアを含めると、直線距離にして200メートルはあろうか。厚みはないが、とにかく横に広いのだ。

                正面入り口を入るとそこはロビー、その奥には、向かって左に曲がった学校の階段を2倍にしたような間尺の階段がある。エレベーターはあるが当然使えないので、この階段を行き来することになる。

                最初の感想は「こりゃバイオハザードの世界だ!」というもの。

                これは決して誇張ではなく、現場のスタッフ・キャストでこのゲームのことを知っている誰もが思わず漏らした感想である。
                不幸にもこの傑作ゲームの世界観は知らないが日本映画なら観るよ、という方には“いかにも黒沢清が好きそうな空間”と申し上げよう。

                とにかく、昔のホテルにありがちな、無闇に西洋風にしようとした奇天烈なデザインが、一層、気色悪さをかもし出す。木造の床ではないため、さすがに歩くたびに軋みはしないが、いつゾンビ犬の襲来に遭ってもおかしくない雰囲気である。

                とにかく黴臭い。加えて換気が悪いため、真夏ではないにしろ蒸し風呂のような状態である。そして床は「なんでこんな色にしちゃったの?」と思わざるを得ないような青い絨毯がしかれている。こうなると全てが気色悪くなるものだ。

                2階には大宴会場があり、そこはこのホテルの一番の売りであったのであろうか、とにかく広い。ホテルの全長の3分の2は占めているであろうか。
                畳は依然として敷かれており、いつでも全日本学生柔道選手権ができる状態である。宴会場の先端には、テレビでしかお目にかかれないようなベタな舞台がある。ここに営業に来た芸人や歌手も多くいたことであろう。

                この宴会場の窓からは朝日が差し込み、畳にバウンスして全体にまわり、廊下まで照らしてくれている。

                「ああ、これで足元が安全だなあ」

                なんて思ったら大間違い、一面に敷かれていた筈の青い絨毯が、この宴会場の脇の廊下だけ、何故かオレンジなのだ!よくみると廊下の天井もオレンジ。このオレンジの長い、長〜い一本道が、実に気分を悪くさせる。もちろん廊下の奥まで光は届いてないから、そこは闇。ああ、最悪のデザイナーだ!

                本当かどうかは知らないが、オレンジ色には情緒を不安定にさせる効果があるそうだ。JR中央線に飛び込みが多いのはそのため、だなんて話を聞いたことがある。

                黄色いレンガの道ならぬ、オレンジのタイルの道を行くと、突き当たりにはスナック「マーガレット(仮称)」の看板。不思議なことにマーガレットは1階にあるため、まるで地下室に下りるがごとく、いったん階段を下りなくてはならない。もちろん、そこは闇。つまりホテルに入ってここで酒を呑みたいと思ったら、一旦階段を上って2階に行き、長くて気持ち悪いオレンジの廊下を歩いて、また階段を下りなければならないのだ。意味が分からない。

                先述した女性スタッフ、霊感が強いという彼女は、気狂いじみたオレンジの廊下でかなりスタミナを消耗していたが、マーガレットにはただならぬものを感じたらしい。実際に僕自身も、「ああ、ここは無理だぁ〜」と根を上げてしまった。

                考えてもみて欲しい。

                いくら暗いとは云え、昼日中に大の大人、それもひとりではなくふたり連れがどうしても入れない場所があるのだ。それだけで充分な恐怖譚ではないであろうか?

                確かに僕らは臆病者だったかもしれない。
                そこにひとりで入れる勇気のある人間もいるであろう。しかし、僕は感じた。「ここには来るな」という形容しがたい想いを。超常現象に無頓着な霊感のない僕が、である―――

                ―――さて、「なあなあ、いつになったら幽霊出てくるの?」(byナカヤマ)という声が聞こえてきそうであるが、もうしばらくお待ち頂きたい。

                恋愛も怪談もステップが重要なのです。

                まだまだ続くよッ!



                ドンキー * the news * 01:36 * comments(7) * trackbacks(0) * -

                はじめ『バイオ・ハザード』、なか『シャイニング』第1話

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                  過日、静岡県某所にて行われた、とある短編〜中篇くらいの自主映画の撮影に参加してきました。東京も嫌がらせに近い残暑に見舞われていたようですが、かの地も東京近郊ではお目にかかれないような綺麗な海に入れないことが、なんともイジラシイくらいの晴天。すっかりドカタ焼けしてしまいました。

                  こちらはあるシーンで狙った朝焼けの模様。



                  「この世のものか!」と、あまり自然に触れたことのない、体は太いが都会育ちのもやしっ子の僕は、ただただ溜息がでるばかり。2時間くらいしか寝ていない疲労もフッ飛びました(これはウソ)。

                  まるで黒澤の『影武者』で影武者の男が見た悪夢の背景でしょう?もしくはデビルマンがサタンとの最終戦争を行った場所。
                  写真では伝わりにくいと思いますが、「地球最期の日の空はこんな色だろう」との意見に現場にいたスタッフ誰もが同意したのでした。

                  さてさてこの場所以外にも、絶景があったり、古きよき町並みがあったりと、ロケーション的にはかなり見ごたえがあった今回の撮影だったのですが、いろんな意味で一番強烈だったのが「廃墟」。

                  まあね、通常いろいろ事前に聞かされるわけですよ、様々な因縁の話をね。あることないことを。

                  この廃墟に向かう前にも、しつこいくらい聞かされるのかと思ったら、これがあまり教えてくれない。

                  「おいおい、逆に怖いじゃないかッ!」

                  と思ってたら、あまりロケハンに時間を取れなくて、監督・プロデューサー他主要スタッフもあまりわからない、というオチ。

                  しかしわからないからこそ想像力は膨らむ訳で、もともと霊感の強い女性スタッフは、なんだかよくわからないけど暗示めいたことをブツブツ言い出す始末。

                  僕は霊感というものが微塵もない性質で、キッチュ松尾がいつかテレビで言っていた「死者が生きている者に悪さをするだぁ?それは死者に対する冒涜ではないかッ!」的な意見に激しく同意しているくらいなので、心霊現象などには無頓着なんです。

                  そもそも人間がつくるお話としてオチを幽霊にする展開はあまりに魅力がないし、その手の話が持ち上がれば「でもさ、一番怖いのは生身の人間でしょう」なんて達観したフリをしている。

                  なぜ達観した「フリ」かと云えば、未知のモノに対して絶対ない!絶対怖くない!とは、一方で言い切れないわけであり、いつかオシッコをチビってしまう可能性は否定しません、という、いわゆる「超常現象」に対する僕の精一杯の真摯な態度であり、そうなった時は素直に考えを改めようという逃げ道なんですよ。

                  まあ、でも実際に自分の眼で確かめないことには、やはり信じられませんよね…







                  でさ、確かめちゃったのよ。この眼で。







                  もうね、何だろう。

                  これは間違いなく「来るッ!」という実感がありましたよ。
                  その日は朝からね、なんか胸騒ぎするなぁ、という想いと供に「でも、きっとこんなもんか」という冷めた自分がいる。そしていざ事が終わると、一時停止していた日常が再び始まるような不思議な感覚に支配されていました。

                  そう、言うなれば童貞を喪失した時のような感覚!

                  人間、「初体験」を迎える時は、それがどんな種類のものであれ、同じような情緒を抱くことが分かりました(って、俺だけですね)。

                  さあて、事の顛末を語らせて頂きましょう…っと…ああ、残念ながら娘を風呂に入れなければいけない時間が来てしまいました。

                  このお話の続きは次回!
                  ドンキー * the news * 19:03 * comments(8) * trackbacks(0) * -

                  日本人に100の質問

                  0
                    「このネタすっごく使い古されているんだろうなあ」、と思いつつも、あまりこういうのやったことがないのでやってみました。

                    「質問を受けるのって自分が有名人になったみたいでワクワクしますね…」という締めのコメントまで用意していたのに、質問がくだらなすぎるのでだんだん腹が立ってきました。あまりの苛立ちに最後まできっちり応えてやろうと。


                    1 あなたのHNを教えてください。

                    ドンキー

                    2 その由来は?

                    ドンキーコング(形状)と頑固者(性格)という自分を投影させています

                    3 性別、誕生日、血液型、足のサイズは?

                    男子、6月19日、A、28より上

                    4 わりと頑張っているほうですか?

                    そのつもりです

                    5 利き腕は?



                    6 うどん、蕎麦、ラーメン、好きな順番に並べてください。

                    蕎麦、うどん、ラーメン

                    7 ラーメンと言えば、味噌、醤油、塩、とんこつ?

                    味噌

                    8 お寿司で一番好きなネタは?

                    白身

                    9 おでんの具で一番好きなものは?

                    ごぼう巻き

                    10 味噌汁の具で一番好きな物は?

                    豆腐

                    11 緑茶、紅茶、コーヒー、好きな順番に並べてください。

                    コーヒー、緑茶、紅茶

                    12 オニギリの具と言えば勿論?



                    13 牛肉、豚肉、鶏肉、魚、どれが一番好きですか?



                    14 目玉焼きには何をかけますか?



                    15 マヨネーズをご飯にかけて食べられますか?

                    無理

                    16 朝食は白飯ですか?パンですか?

                    どちらでも

                    17 カップヌードルを作る時、何分何秒待ちますか?

                    我慢できるまで

                    18 お箸は正しく持っていますか?

                    怪しいそうです

                    19 ナイフとフォークを使えますか?

                    おそらく

                    20 一番好きな日本食は?

                    蕎麦

                    21 海と山、どちらが好きですか?



                    22 富士山はいつ噴火しますか?

                    然るべき時

                    23 国内旅行をするならどこですか?

                    複数回答は可ですか?…ま、いいや、北海道、沖縄、熊野、種子島

                    24 冬に行くなら、スキー(スノボー)、温泉、常夏の島?

                    常夏の島

                    25 住んでみたい土地はどこですか?(日本国内)

                    勝浦

                    26 住みたくない土地はどこですか?(日本国内)

                    ガラの悪い全ての土地

                    27 住めば都、今住んでいる所は都ですか?

                    いいえ

                    28 神様が琵琶湖を刳り抜いてその土地を淡路島にした、と思っていませんか?

                    います

                    29 「て言うか」「超」この言葉について思うこと教えてください。

                    て言うか質問が超つまんねー

                    30 て言うかどっちでもいいんですけどね

                    て言うか質問じゃねぇし

                    31 Excuse me,where is the bus stop?

                    あなたの心の中に

                    32 よく見るテレビ番組は?

                    「朝まで生テレビ」

                    33 よく読む雑誌は?

                    「Pen」

                    34 好きな音楽は?

                    マイク・パットン

                    35 どんな格好で寝ますか?

                    横向き。右側(利き手)を下に左腕で心臓を守りつつ

                    36 親しい友達と会った時、最初の挨拶は何ですか?

                    「やあ」

                    37 握手を照れずにすることができますか?

                    むしろ率先して

                    38 針千本飲ませたことがありますか?

                    それに近いことは

                    39 畳、炬燵、ソファ、布団等々、一番落ちつく場所は?



                    40 親といつまでお風呂に入っていましたか?

                    覚えていません

                    41 日本人の平均は13cmって本当ですか?

                    本当です

                    42 鉛筆は正しく持っていますか?

                    おそらく

                    43 小学生の時、一番好きだった教科は?

                    国語

                    44 一番嫌いだった教科は?

                    算数

                    45 一番好きだった給食の献立は?

                    カレー

                    46 放課後は何をして遊んでいましたか?

                    野球かサッカーかドロケイかファミコン

                    47 どんな名物先生が居ましたか?

                    名物先生がいることが大前提なんですか?クソ先生なら吐いて捨てるほどいました

                    48 自分でどんな子供だったと思いますか?

                    素直

                    49 もう一度小学生に戻りたいですか?

                    リピートは嫌ですが、やり直せるなら絶対戻りたい

                    50 少し息抜きをしてください。

                    困ります

                    51 どうして牛は食べても良いのにクジラは駄目なのっ!?

                    政治

                    52 どうせ白人様にコンプレックス抱いてますよーだ!!

                    それは質問ですか?あなたの気持ちですか?

                    53 失礼、取り乱してしまいました。

                    だから…質問してください

                    54 一度行ってみたい時代は?(日本の)

                    戦国時代、幕末〜大正まで

                    55 一度会ってみたい歴史上の人物は?(日本の)

                    北条早雲、山岡鉄舟、西郷隆盛その他大勢

                    56 生まれ変わることができたなら、どこの国に生まれたいですか?

                    戦争のない国

                    57 生まれ変わるなら同性ですか?、異性ですか?

                    同姓

                    58 宝くじの一等が当ったら何をしますか?

                    ディズニーランドを借り切って、恵まれない子供達を招待します

                    59 神様は居ると思いますか?

                    おるに決まっとる

                    60 迷信を信じる方ですか?

                    とても

                    61 あなたの知っているおまじないを教えてください。

                    授業中うんこをしたくなったら、背筋を伸ばして「べホマラー!」と唱えるとなおる

                    62 本気で心の底から神様に祈ったことはありますか?

                    何度も

                    63 日本の名所は?

                    京都の神社仏閣

                    64 日本が世界に誇れる物は何ですか?

                    野茂英雄

                    65 日本人の特徴は?

                    自分が日本人であると思ってないところ

                    66 ゲイシャ?ハラキリ?サムライ?ニンジャ?

                    それはあなたの65に対する回答ですか?

                    67 全世界で最も有名な日本人は誰だと思いますか?

                    中田ヒデ

                    68 日本人最強の人物は?

                    前田日明

                    69 日本人としての誇りは持っていますか?

                    当たり前でしょう

                    70 これは要らないだろう、と思う日本の風習は?

                    泥酔者や路上生活者に寛容なところ

                    71 首都機能移転、どこに移転するのが妥当だと思いますか?

                    全国各地

                    72 次の首相になって欲しい人は??

                    小沢一郎

                    73 一年間を通して一番好きな行事は?

                    大晦日

                    74 初詣でのお賽銭の金額は?

                    まちまち

                    75 お正月は何をして過ごしますか?

                    何をしていいかわからずおちつかない日々を過ごす

                    76 何を見て春を感じますか?



                    77 満開の桜と散り際の桜、どちらが好きですか?

                    う〜ん、満開

                    78 春になると心がウキウキしますか?

                    ムラムラします

                    79 何を見て夏を感じますか?

                    高校野球

                    80 夏休みは何日欲しいですか?

                    可能な限り

                    81 健康的に焼きますか?美白ですか?

                    焼きます

                    82 ひと夏の思い出、何だかエッチな響きですね。

                    はい

                    83 蚊に刺された時、バッテンを作りますか?

                    意味がよくわかりません

                    84 盆には必ずお墓参りをしますか?

                    いいえ

                    85 何を見て秋を感じますか?

                    女性のファッションの変化


                    86 秋に一番美味しい食材は?

                    山のもの

                    87 運動会か文化祭での熱い思い出はありますか?

                    ないです

                    88 月に兎は居ますか?

                    行ったことがないのでわかりません

                    89 何を見て冬を感じますか?

                    女性のファッションの変化

                    90 「おー寒、小寒。」思わず言ってしまいますか?

                    いいえ

                    91 クリスマスプレゼントは何が良いですか?

                    ピクサーの手がけた作品のDVD

                    92 紅白歌合戦と年越し蕎麦は日本人の基本ですか?

                    基本です

                    93 一番好きな季節は?



                    94 一番嫌いな季節は?



                    95 婚約指輪はお給料の何ヶ月分ですか?

                    一ヶ月分です

                    96 好きなことわざは?

                    木を見て森を見ず

                    97 好きな四文字熟語は?

                    疾風怒涛

                    98 一字入魂、好きな漢字は?



                    99 あなたが自分に「日本人」を感じるのはどんな時ですか?

                    明らかに必要以上の空爆を行って、ましてや原爆を落としたアメリカを憎む時

                    100 あ、「蛍の光」がBGMで流れてきました、ここでお別れですね。

                    次回はふざけないできちんと質問を100個用意してきてください
                    ドンキー * 雑感 * 03:24 * comments(8) * trackbacks(1) * -

                    「神曲―変態篇」、あるいはファントマス来日公演

                    0


                      前日の集中豪雨により甚大な被害を受けた東京はこの日も雨。
                      しかし渋谷の薄汚れたアスファルトを濡らしていたものは、台風14号の影響による雨だけではないかもしれない。
                      それは混沌とする日常のあらゆる道端で途方に暮れている我々が、全幅の信頼を置いている師・ヴェルギリウスの出現に歓喜した涙だったやも。

                      待ち焦がれた師は、果たして我々の目の前に現れたでのあった!
                      こんな感じで。

                      「ブギュギュギャーッ、ギュギャギュギャー!」
                      「オワラべチュッべチュバチュバチュ・・・」
                      「ハァーハァーハァー・・・キィィィィィィッ!」
                      「ヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤー!」

                      「ジョジョの奇妙な冒険」ではない。

                      我々は絶対無二の魔人が目の前で奇蹟を起こす様をマザマザと目撃したのだ。
                      何が正しく何が間違っているのかも分からなく、自分の立っている場所が真実である自信もない迷子の我々ダンテは、導かれるままに歩み出した。

                      さあ、マイク・パットンとゆかいな仲間達による地獄旅行の始まりだ。
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                      ドンキー * the news * 16:28 * comments(2) * trackbacks(0) * -

                      涙くんさよなら

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                        様々に張り巡らされた伏線を辿って、時に迷い時に傷つき、ようやく辿りついた道の先に見えるものは、暖かい光に満ちたもうひとつの世界。そこは血なまぐさい闘いで優劣を決める場ではなく、神より宣託を受ける神聖な部屋。

                        「全てはこうなるように出来ていた…」

                        男は今一度グローブの感触を確かめ、花道へと続く階段をゆっくりと昇り始めた。やがて己の名が高々と叫ばれる。歓声は一気にこだまし、音楽から手拍子から、場内に響き渡る全ての音が、まるで景気をつけてくれているかのように男の五体を刺激する。

                        男はこの感触が好きだった。

                        もうひとりの絶対王者に土がついた瞬間、朋友が挑んだ代理戦争で勝ち名乗りを上げた瞬間、そして異常な質感と質量によって、観る者を一気に異空間へと誘ったあの映像が流れた瞬間―――男は確信した。

                        「全てこうなるように出来ていたんだろう?…そうなんだろう父さん」

                        眼前に広がる光景がいつもと違って見えるのは、その先にあるものが闘いの広場ではなく、暖かい光に包まれた神の宣託を受ける場であるからなのか。いや、単に男の眼に涙が浮かんでいるからかもしれない。

                        男は思った。

                        母が―――神様でも全ての願い事は叶えてくれない―――と言っていた母がこの姿を見たら、なんと言うであろう。
                        そして、勝利の女神は―――勇気ある者のみに微笑むという勝利の女神が、宣託を授かる前に、すでに両の眼を潤ませている自分の姿を見ていったいどう思うのだろう。女神はこの涙を臆病者の涙と間違えやしないか?

                        澄み切った心の湖に落ちた一滴の雫が静かな波紋をつくった。男は我に帰った。

                        「俺が正しいのか、ヤツが正しいのか…あと20分だ!」

                        長く険しい道のりの終着が近づいていた。



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                        ドンキー * ビバ!アスリート * 05:24 * comments(0) * trackbacks(0) * -
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